2018年度付中通信第2号 たかちゅう

2018.4.28  高水高等学校付属中学校長 宮本 剛

4月19日に新入生とスプリングセミナーに行ってきました。今年から田植えや稲刈りなど、米作りの恒例行事ができなくなり、高水訪問をこのセミナーと一緒に行うことになりました。旧高水村時代の同窓生の先輩方に指導を仰ぎながら続けてきた米作りは、まさに伝統行事でしたが、残念ながら昨年で終了となりました。

 

そして、亀山の旧校舎跡地で楽学碑を前に、旧制高水中学校時代の思い出を語ってくださっていた坂田先輩(92才)も足を運んでいただくことが難しくなりました。そこで、校長の私が、坂田先輩の言葉を思い出し、記憶があいまいなところは少し勉強して、新入生にかつての学校のことや生徒の様子などお話ししました。                                              話しながら私は、2つのことに特に念を入れました。
まず、亀山の地で高水は5年制の旧制中学校として山口県下にその名を轟かせ、自由闊達、生徒に公正公平な教師によって温かく育てられていたこと、そしてその伝統が戦後の6年制教育に引き継がれたこと。2つ目は、かつて高水中学校は「たかちゅう」と呼びならわされ、地域の人たちに愛されていたこと。
こんなことがあって私は、「たかちゅう」をリバイバルしたいという思いが強くなってきたのです。付属中はあっちこっちにあるけれど、「たかちゅう」は世界にひとつだから。

2018年度付中通信第1号 明るく広く温かく

2018.4.10  高水高等学校付属中学校長 宮本 剛

4月8日に付属中の入学式を行いました。新入生の皆さん入学おめでとうございます。
私たちは心から皆さんを歓迎し、この高水学園での出会いを大切に、これから6年間、楽しく有意義な学校生活を送ってもらいたいと思います。
さて、10日に本校は学園創立120年を迎え、恒例の開校記念講演を今年は岩国市副市長の白木勲先生にお願いしました。白木副市長はに本校の卒業生で、今日まで44年の長きにわたり、岩国市行政の重鎮としてご尽力されてきました。
講演では、岩国市の将来構想をわかりやすく説明していただきました。また、21世紀、特に高度情報化、グローバル化社会において、「考える力」を養成することを最重要課題に挙げられていました。最後に副市長ご自身の座右の銘ともいうべき、「明るく広く温かく」の大切さを説かれました。

「まず明るい心で自分から元気なあいさつをすることで、相手に明るいメッセージを伝えることができる。広い心で、相手の立場に立って物事を考える、相手に思いやりの心で接することで、共感し合え、協調することができる。温かい心で感謝の気持ちを伝える」
人として生きていく上で心がけたいものです。
校長の、こんな生徒になってほしい!こんな学校にしたい!

(1)行動力のある生徒              (2)生徒会活動の活発な学校
①何事にも自主的に率先して取り組む      ①生徒のアイデアと協働が学校を変える
②人の嫌がることも引き受ける         ②ボランティア活動で地域とつながり、世界を広げる
③言われたこと以上の成果を出す        ③プロセスを大切にすれば、楽しい学校になる