2025.09.16トピックス
公務員基礎講座~刑務官という仕事に触れて~
9月16日の公務員基礎講座では、岩国刑務所 総務部調査官の増田屋様を講師にお迎えし、「刑務官」という職業について学びました。
講義は、逮捕から起訴、公判、判決、そして刑の執行までの法律の流れをわかりやすく解説するところから始まり、弁護士と検察官の違いや拘置所と刑務所の違いなど、基礎的な知識を丁寧に教えていただきました。続いて、刑務官の主な業務である受刑者の処遇について、刑務作業の指導や教育支援、社会復帰への働きかけなど、人と向き合う仕事のやりがいが語られました。採用後は、約3週間の初期研修と約3カ月の集合研修を経て現場に配属され、勤務は変則4週8休制で、制服は貸与されるため経済的負担も少なく済みます。刑務官の一日は、入浴なども含めて被収容者とともに行動することが基本で、夜間業務もありますが仮眠時間が確保されており徹夜勤務はありません。高校卒業時の初任給は216,400円(令和6年度実績)と安定した待遇があり、幹部試験を受けることで昇進の道も開かれています。採用試験は40歳まで受験可能で、近年の実施結果も紹介されました。
罪を犯した人と真摯に向き合い、時に厳しく、時に優しく接する刑務官の仕事は、人と人が触れ合い、変化を促すことができる魅力的な職業であることを、受講生たちは実感することができました。
【生徒の感想】
少し刑務官に興味があったので良い時間になりました。イメージでは少し怖い感じを抱いていましたが、被収容者と向き合って仕事をしているお話しを聞いたのでイメージが変わりました。これをきっかけに、将来の進路について色々と考えていきたいです。
刑務官は犯罪を犯した人が更生する手伝いをする素晴らしい仕事だということが分かりました。武道ができないと難しい仕事なのかなと思っていましたが、サッカー、バスケ、ハンドなど球技をして協調性がある人が良いと聞き驚きでした。矯正展があるので、ぜひ行ってみたいと思いました。